青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 研究科案内 2024
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16ンシップでは派遣先の監査法人において、監査の仕事の奥行や法人の雰囲気を知ることができ、モチベーションが高まりました。課程の半ばにして、会計士を目指す不退転の決意を固めていました。 修了後、科目免除とともに税理士試験の合格を決めてからも、会計士試験の勉強を継続しました。論文式試験は特に管理会計の分野で挫折感を味わいましたが、そのたびに監査への憧れを胸に乗り越え、晴れて合格に届くことができました。合格後、エクスターンシップの縁で派遣先の法人に就職でき、自身の希望が叶いました。これからは、本研究科で学んだ、高い倫理観と職業的専門家としての心構えを自覚し、社会に貢献できる会計プロフェッションとして活躍していく所存です。 実際の修士論文の執筆では、定期的に先生にコメントをいただきながら進めました。直接的に判決の考察を行うだけでなく、関連する条文の立法趣旨の確認や、解釈を丁寧に行うことで、課題の明確化や具体的な提案に至ることができたと思います。 在学中に科目合格したことを機に、意を決して転職活動を行い、現在は税理士法人に勤務しています。在学中に得た税務・会計知識はもちろんのこと、あらゆる角度から検討して判断を行うプロセスは、実務でも欠かすことができないものになっています。今後もGSPAで培った税務・会計に関する知識や多元的な視角から論理的に思考する判断力を生かし、自身の専門性をより高め、クライアントから信頼される会計プロフェッションになっていきたいと考えております。Message[合格者の声]税理士公認会計士小島 春奈Haruna…Kojima税理士前川 大地Daichi…MaekawaW合格GSPAの学びが導いた公認会計士試験への挑戦と監査への憧憬 当初、私は身近な税の専門家として、クライアントを支援する税理士を目指していました。税理士試験の勉強を通じて租税法を学びつつ、確定決算主義の下では法人税の申告は財務諸表が基礎となるため、会計学を深く勉強したいと思いました。そこで税法と会計の両方を学べる本研究科へ入学しました。入学後、租税法に関する論文を執筆したことで自分の意見を論理的に伝える力を養い、物事を多角的に考える姿勢が身につきました。 課程では、会計の様々な科目の履修が必要です。職業倫理や監査論の授業を通じて、監査の社会的意義やインフラとしての重要性を学ぶうちに、独立不偏の立場から監査を行うことで資本市場の発展に貢献できる公認会計士の仕事に魅力を感じ、次第に監査の仕事への憧憬に傾倒していきました。また、エクスター2019年3月修了/2019年税理士試験合格/2023年公認会計士試験合格/三優監査法人勤務GSPAでの学びと科目合格による転職の実現 私は、以前生命保険会社にて経理業務に携わっておりましたが、業務を行う中で税務知識の不足を感じたため、税務・会計の専門的な知識を身につけたいと考え、本研究科への進学を決意しました。 GSPAでは、1年次は必修科目を中心に履修し、2年次は主に修士論文の執筆と自身の興味のある科目の履修を行いました。私は税務の実務経験がなかったため、税法に関する講義を中心に履修しました。特に印象に残っているのは、判例や事例に基づきディスカッション形式で行う演習です。課税訴訟の判決文を読み込んで論点を整理した上で自身の意見を述べ、先生や同級生のフィードバックを受けることによって、それぞれの判決の深い理解につながりました。これらのプロセスは、修士論文の執筆に大いに役立ちました。2022年3月修了/税理士試験合格/PwC税理士法人勤務

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