青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 研究科案内 2017
17/28

 私は大学4年生の6月に簿記1級の試験に合格し、税理士の資格を取るため大学院に行く道を決めました。大学院1年目で簿記論、財務諸表論、修了の年に消費税法に受かり、現在勤務している税理士法人にて2年の実務経験を経て税理士登録をしました。 現在は相続税の申告業務をメインに行っています。相続業務を行おうと思ったきっかけは、ゼミでの論文作成とエクスターンシップにあります。論文作成の中では税目の決定から、どのようなテーマにするべきか、展開の仕方等、ゼミ生の間でお互いに検討をしあったり、先生ご自身が実際に業務の中で経験されたことを聞きながら論文の内容を深めていくことができました。また、エクスターンシップで訪問した税理士法人の先生のご専門が相続税でした。そこでは、実際に相続が発生したお客様のご自宅を訪問したり、相続の業務の流れを体験したりと、学生の時から相続の現場を経験することができました。 このように、GSPAでの2年間は学生から社会人となるための架け橋であったように思います。勉強で知識をインプットするだけではなく、将来、会計のプロフェッショナルとして仕事に就いた際にどのように考えるか、どのように対応するかといったことを身につけることができると思います。これから入学される方は自分の目標達成のために、本研究科を充分に活用して頂ければと思います。 私は大学3年生の9月から税理士試験の勉強を始め、当初は、試験に合格することがゴールだと思っていました。試験勉強を通じ日々会計に関する知識は身についていると感じていましたが、この知識が実務でどのように役立つのか、実務ではどのようなことが求められているのか、試験勉強だけでは学ぶことができないことを知りたいと思うようになり、本研究科へ入学致しました。 本研究科では、会計プロフェッションに必要な会計・税務に関わる基礎的なカリキュラムの他、実務での事例を用いたより高度な講義も豊富に揃っており、会計プロフェッションを目指す環境が整っています。そのため、苦手な分野に関する講義を受け、オールラウンドに活躍できる会計プロフェッションを目指すか、あるいは、得意分野の講義を受けて強みを伸ばすか、自分が目指す会計プロフェッションの将来像に合わせて講義を選択できることが魅力の一つだと思います。 また、本研究科では資格取得を目指す高い志しを持った学生が多く、お互いに切磋琢磨しながら勉強に打ち込むことができました。講義でわからない点を互いに教えあうなど自然と学ぶ姿勢が身についていったと思います。 本研究科での経験は、会計プロフェッションとしての知識だけでなく、自ら学ぶ姿勢も身に付けることができました。それが今の私の貴重な財産となり、実務においても役立っています。税理士Message会計プロフェッションになるために仲間とともに切磋琢磨する2年間岩渕 郷Go IWABUCHI2014年3月修了2016年税理士登録税理士法人レガシィ 勤務Message大沼 雄太Yuta ONUMA2014年3月修了2014年税理士試験合格EY税理士法人 勤務本研究科だから学ぶことができた背景にある理由・原因を考える力Message15GSPA 2017

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る