青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 研究科案内 2018
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 私は、台湾から参りました留学生です。本国の大学の商学部・会計学科に入学し、4年間にわたり、台湾の会計、監査、企業法の基礎を習得しました。しかし、会計原則や監査論などの知識は日進月歩で変化し、また、近年、世界的にコーポレート・ガバナンスの重要性が盛んに論じられるようになっている中、最先端の会計や監査の知識をより深く学習したいと考え、日本に留学することを決意し、本研究科に入学しました。 本研究科を選んだ理由は、二つあります。一つは、学生の進路に応じた多様なカリキュラムが用意され、会計プロフェッションとしての能力を身につけることができると思ったこと、二つ目は、本研究科で会計英語の授業やUSCPA試験の対策講座を受講でき、本研究科が国際的な会計人材を育成することに力を入れていたことにあります。また、少人数ゼミを通じての指導教官との率直な意見交換は、自らの論理的思考に大変有意義であったと感じています。実際、本研究科での2年間で、資本市場における会計プロフェッションの役割を理解し、会計学や監査論、企業法における知識や考え方を習得することに努力したお蔭で、こうして日本で就職先を決めることができ、USCPAの資格取得に向けた将来への土台もできたと思っています。 今後、本研究科で学習した知識・経験を職場や社会で活かし、社会から信頼される会計プロフェッションになるよう成長したいと思っています。 私が本研究科を選んだ理由は、2年間で会計の基礎から高度な会計理論まで学べる点でした。会計知識がないまま税理士事務所で働くことになったため、簿記の専門学校に通っていたのですが、会計学を体系的・学術的に学ぶ必要性を痛切に感じ、また実務に活かせる知識を習得したいと思い本研究科に進学しました。 本研究科は科目が多く、私は財務会計、税務会計、監査論、租税法を中心に履習し、講義で学んだことを現在の仕事に役立てています。履修した科目は実践的な内容の講義が多く、実務との関連を意識して受講していました。 税理士事務所はどうしても所得計算を中心に扱っています。しかし、所得計算の過程では、会計理論に基づいて認識・測定して、課税要件へ当てはめていくことが重要であることを講義を通じて認識しました。会計と税法との関連を学ぶ経験は、この研究科ならではの特長だと思います。また、監査論の講義では、クライアントの業務を第三者的にチェックする上で、様々な視点を得ることができました。租税判例の研究は、クライアントに起こっている問題を解決する糸口になります。様々な判例を読む力を演習や研究指導で身に付けることができました。 本研究科での2年間は、知識の習得ばかりでなく、考えることの重要性を学びました。これらは会計実務家としての今後の自分の成長に役立つものと思います。GSPAでの地道な努力を土台に国際的な会計プロフェッションへ劉 奇軒LIU Chi Hsuan2018年3月修了株式会社東芝 勤務平山 文香 Fumika HIRAYAMA2018年3月修了税理士事務所 勤務実務との関連を意識しながら実践的・体系的に会計を学べました修了生の声MessageGSPA201815GSPA 2018

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