青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 研究科案内 2019
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公認会計士 私は大学では理学部に在籍していました。大学の同期から公認会計士という職業について話を聞きキャリア選択の幅広さに魅力を感じ、卒業と同時に公認会計士を目指して本研究科に入学いたしました。本研究科を選択した理由は、会計士として働く方の勧めがあったためです。 本研究科の特色の1つはカリキュラムが基礎と応用に明確に区分されている点だと思います。具体的には1年次に職業倫理や財務会計、監査論等の基礎を学習し、2年次には1年次に学んだ知識をもとに専門的な分野を学習します。私は特に会計学と監査論に関心があったため、経験豊富な実務家教員が担当する寄附講座や監査法人の現場を体験するエクスターンシップを通して公会計や国際会計、監査実務といった会計の専門分野を中心に学習しました。 また事例研究やゼミといった実践的な科目が豊富に設けられているのも特徴です。教授やバックグラウンドの異なる方と議論を交わすことができるのは本研究科ならではの経験でした。 最近では高度な情報技術の発展やIFRSの任意適用企業の拡大を受けて、会計士が活躍出来る領域が広がっていると同時に、求められる専門的知識及び経験が今後増えていくと思います。修了後は監査法人にて勤務しますが、本研究科で学んだ幅広い知識が自身の会計プロフェッションの一員としての今後の成長につながっていければと感じています。経験豊富な教授陣や実務家教員の指導のもと幅広い知識を習得できました根本 克明Katsuaki NEMOTO2018年3月修了2017年公認会計士試験合格EY新日本有限責任監査法人 勤務 私は生命保険会社で決算業務を担当しています。監査法人等の外部専門家との協議、経営意思決定等の場面で活躍できる存在になりたいと考え、進学しました。 GSPAでは、主に「考える会計学」と会計プロフェッションに求められる職業倫理を学ぶ機会を得たと思っています。 会計基準等は、いくら覚えたとしても海外動向、法令、社会環境などが複雑に関係しあって変化するため、数年後にはその知識は使えなくなっているかもしれません。GSPAでは会計基準等を覚えるのではなく、その背景等やより適切な処理方法をIFRSや米国基準と比較しながら、座学だけでなく論文作成、ディスカッション等の方法で学習するため変化する会計基準等に即応できる力が得られます。今後会計プロフェッションとして活躍するためにこの「考える会計学」は大きな武器になると思います。 また、GSPAの特徴として倫理教育にも力を入れていることが挙げられます。「職業倫理」の授業では「会計プロフェッションに求められる職業倫理とは」という問いを突き詰めます。公認会計士が社会的信頼を保持するための基礎となる職業倫理を集中的に学ぶ機会を得られることはGSPAならではだと思います。 働きながらの通学だったため、在学中は受験勉強をする余裕がなく講義やその予習復習に時間を費やしました。修了後本格的に受験勉強を開始し、翌年の論文式試験に受験予備校に通うことなく合格することができました。ここで学んだ「考える会計学」が大きかったと思います。GSPAで学ぶ「考える会計学」と職業倫理佐藤 貴也Takaya SATO2017年3月修了2018年公認会計士試験合格生命保険会社勤務合格者の声Message16

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