青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 研究科案内 2021
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時間配分とモチベーション維持がポイント 子育てが一段落したのを機に社会復帰し、現在は税理士法人に勤務しています。 大学院を目指したのは、業務において税務面での知識と理論の必要性を痛感したからです。理論と実践は車の両輪に例えられますが、両輪が機能しなければ良い仕事はできないのではと思うようになりました。 本学を選んだのは、基礎から応用までの体系的なカリキュラムと論理的な思考力を重視しているところに魅力を感じたからです。結果、自分の志向や目的に合わせて受講することができました。 特に、判例研究を中心に行われる演習や事例研究の授業は興味深いものでした。最初は判旨独特の日本語に戸惑いましたが、理解が進むと裁判自体が人間臭く面白味のあるものと思え、興味が沸くようになりました。論文作成は判例を読み込むことから始まります。授業で得た判例研究や税法の知識が、大いに役立ちました。 仕事と大学院との両立は、時間配分とモチベーション維持がポイントです。毎回多くの課題が与えられ、時間(締切)との闘いです。限られた時間を集中して取組むことに尽力しました。論文作成は、試行錯誤の繰返しで、挫折しそうになったこともありました。そのときは、ゼミの仲間や同級生が各自の目的に向かって必死に努力している姿に励まされました。何より先生方の専門家としての温かく的確なご指導のお蔭で、新たな視点を開くことができました。 修了した今は、清々しい充実感を感じています。本研究科での学びは、私の視野を広げてくれました。松浦 佳子Yoshiko Matsuura2021年3月修了/税理士法人勤務GSPAでの学びや多くの方々の支えあって、会計士としての第一歩を踏み出すことができました 私は、得意の英語を活かしてUSCPAの全科目合格を目標として、本研究科で一から会計や監査について勉強を始めると共に、本研究科が無料で提供するUSCPA講座を受講しました。 本研究科では、会計に関する基本科目の受講により理論の基盤をしっかりと習得しつつ、少人数制のゼミや双方向型の講義を通じて能動的に講義に取り組んだことで、資格試験の勉強だけでは育むことの難しい、「考える力」を養うことができました。また、社会人として働きながら勉学に励む方とのコミュニケーションや、エクスターンシップ等の機会を通じて実務の世界にも目を向けることで、机上の理論に留まらない生きた知識を身に付けることができました。そして、複数の講義を受講する中で、特に多くの学びを得ることができた講義が、必修科目である「職業倫理」です。入学当初は、まさか会計の専門大学院で倫理について勉強することになるとは考えもしていませんでしたが、様々な角度から倫理観について検討し、時には他の学生とのディスカッションを交えて真剣に倫理と向き合うことで、会計プロフェッションとして不可欠な素養に磨きをかけることができました。このように、資格の勉強だけでは決して習得することのできない多くの学びを得ることができる点が、本研究科の大きな特長であると思います。荒舩 雅史Masafumi Arafune2021年3月修了/2020年USCPA全科目合格/太陽有限責任監査法人勤務修了生Message[修了生の声]15GSPA 2021

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