私は、以前生命保険会社にて経理業務に携わっておりましたが、業務を行う中で税務知識の不足を感じたため、税務・会計の専門的な知識を身につけたいと考え、本研究科への進学を決意しました。 GSPAでは、1年次は必修科目を中心に履修し、2年次は主に修士論文の執筆と自身の興味のある科目の履修を行いました。私は税務の実務経験がなかったため、税法に関する講義を中心に履修しました。特に印象に残っているのは、判例や事例に基づきディスカッション形式で行う演習です。課税訴訟の判決文を読み込んで論点を整理した上で自身の意見を述べ、先生や同級生のフィードバックを受けることによって、それぞれの判決の深い理解につながりました。これらのプロセスは、修士論文の執筆に大いに役立ちました。 私は、会計・税務専門職としてのキャリアアップを目指し、特に「国際人の養成」という特色に魅力を感じてGSPAに入学しました。入学後、グローバルに活躍できる会計プロフェッショナルになりたいという目標から、研究科が提供しているUSCPA講座を受講しました。 在学中は、パンデミックの影響で一時期リモート授業となりましたが、少人数演習や研究指導を通じてゼミの先生方からしっかりアドバイスをいただき、周りの同級生から日々刺激を受けながら修士論文の執筆を進めていました。1年次は、必修科目である租税法総論や税務会計で税務と会計の基礎的な知識を習得しつつ、資格の勉強に取り組んでいました。1年次にUSCPA全科目合格後、2年次は修士論文の執筆を優先し、興味のある科 実際の修士論文の執筆では、定期的に先生にコメントをいただきながら進めました。直接的に判決の考察を行うだけでなく、関連する条文の立法趣旨の確認や、解釈を丁寧に行うことで、課題の明確化や具体的な提案に至ることができたと思います。 在学中に科目合格したことを機に、意を決して転職活動を行い、現在は税理士法人に勤務しています。在学中に得た税務・会計知識はもちろんのこと、あらゆる角度から検討して判断を行うプロセスは、実務でも欠かすことができないものになっています。今後もGSPAで培った税務・会計に関する知識や多元的な視角から論理的に思考する判断力を生かし、自身の専門性をより高め、クライアントから信頼される会計プロフェッションになっていきたいと考えております。目や税理士試験に関係する科目を履修しました。 教科の学習以外では、働きながら学ぶ社会人の同級生やOB/OGとの交流があり、会計・税務の業界で情報交換ができる仲間や「税」について語り合える同級生と出会い、お互いに励ましながら苦労と喜びを共有しました。このような機会は、GSPAに所属していなければ得られない経験でした。 在学中に、税理士試験の会計科目に合格し、現在はBig4の税理士法人に籍を置いて、インバウンドを中心として、日本の消費税法を英語で説明するアドバイザリー業務に従事しています。今後も、GSPAで得た経験を活かし、グローバルに活躍できる会計人を目指していきたいと思います。税理士前川 大地Daichi…MaekawaUSCPA(米国公認会計士)寺田 和雄Kazuo…TeradaGSPAでの学びと科目合格による転職の実現グローバルに活躍するための武器-USCPAへの挑戦17GSPA 20262022年3月修了/税理士試験合格/PwC税理士法人勤務2022年3月修了/2020年USCPA全科目合格(ワシントン州ライセンス取得)/デロイトトーマツ税理士法人
元のページ ../index.html#19