小林 裕明会計プロフェッション研究科研究科長 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科(GSPA)は、2025年に創設20年目を迎えます。開設以来、当研究科が掲げる「理論と実務の融合」、「考える会計学。」の教育理念の下で研鑽を積まれた多くの修了生の方が、現在も会計士、税理士、会計実務のそれぞれの業界で活躍しておられます。 現代の会計実務は、デジタル技術の高度化とその普及に伴い、多くの課題に直面しています。急速に発展するAIは、処理の自動化、将来リスクの評価、不正行為の発見に役立ち業務の高度化、効率化に貢献する一方、会計に携わる実務家にとっては従来型の業務遂行のあり方や既存思考の変革に迫られ、新たな知識やスキルが求められています。 また、グローバル化の進展によって、国際的な会計基準の適用が拡大し、税務でも国際的に合意された新たな規制への対応が迫られています。こうしたビジネス環境の変化に対応するために、グローバルな会計、税務の制度やその基礎となる思考の理解が不可欠となっています。 このほかにも、ESGやサイバーセキュリティなどの課題にも対応が求められ、会計専門家は常にこのような多様かつ高度な課題に正面から向き合っていかねばなりません。 GSPAでは、会計監査と税務マネジメントの2つのプログラム、2年・1年半・1年の修業年限別コースを設置し、会計を学ぶ方の多様なニーズに応える取り組みをしてきました。授業では、研究者教員と実務家教員がそれぞれの視点から、様々な課題に取り組むための問題発見力と対応力を身に付けることを目指してカリキュラムを展開しています。この基本的な方針をこれからの10年、20年…と継続していきたいと思っています。 困難な時代にあっても自分の未来を切り拓く力を身に付けるため、多くの意欲的な方々に門戸を叩いていただくことを切に願っています。キャリア支援・就職状況………21入学試験…………………………22学費・奨学金……………………23研究科概要………………………24教育研究上の目的と3つのポリシー…1研究科の特徴………………………2カリキュラム………………………4FAQ……………………………………8主な履修モデル…………………10学生の1週間……………………11教員紹介…………………………1220周年について…………………15合格者の声………………………16エクスターンシップ……………18イベント・同窓会………………19学習サポート体制………………20ContentsMessage[メッセージ]GSPA創設20年の歩みとその先へ-高度な会計専門職を目指す皆様へ-
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