教育・カリキュラム

エクスターンシップに参加した学生へのインタビュー

監査の現場で実務に触れることで、会計士に向けた学びにも新しい視点が得られた

会計監査プログラム 二瓶 佳子さん
研修先:太陽有限責任監査法人

Q なぜ、エクスターンシップに参加しようと思われましたか?

大学の頃から学んできた会計と監査の知識がどのように実務に結びつくのかを知りたいというのが主な目的です。受け入れ先として太陽有限責任監査法人を選ばせていただいたのは、監査計画立案を経験することができると伺ったからです。以前、会計士として働いている先輩から「会計士の資格を持っていない状態で監査計画立案に触れられることはとても貴重な機会。学べることも多くあると思うし、考え方が変わるきっかけになるかもしれない」というアドバイスをいただいたことがあり、ぜひ監査立案計画を経験したいと考えていました。

Q エクスターンシップに参加する前に不安なことはありましたか?

自分の今の知識量でエクスターンシップについていけるだろうか、エクスターンシップで学ぶ内容をちゃんと吸収できるだろうか、といった不安はありました。しかし実際に参加してみると、わからないことを気軽に質問できる環境が整えられていました。また、質問した内容に対する回答だけでなく、そこからさらに深い内容についても詳しく教えていただくことができました。とても安心してエクスターンシップ期間を過ごすことができたと感じています。

Q エクスターンシップでは、どのようなことを学びましたか?

企業及び企業環境の理解に関する監査調書の作成及び計画分析の作成、職業倫理、不正シナリオや不正リスク検討のほか、職業倫理に関する講義や会計士のキャリアパスに関する講義など、広範囲にわたって学ばせていただきました。企業及び企業環境の理解に関する監査調書作成及び計画分析の作成ではエクスターンシップの参加者で3つのグループに分かれ、それぞれのグループで1社を選んで企業分析やリスクの洗い出しなどを行っていきました。中間発表では他のグループの発表や会計士の方の講評などを通じて業界ごとの特徴なども知ることができ、監査に対する理解が広がりました。

Q エクスターンシップでは、どのような学びが得られましたか?

一つのリスクを導き出すためにはあらゆる科目の知識が必要で、偏りなく学ぶ重要性を実感しました。会計士の資格を取得するだけなら、苦手な科目があっても他の科目でカバーできれば問題ありません。しかし実務においては、幅広い知識が求められるため、苦手科目を放置せず、できるだけ満遍なく知識を身につけておくことが大切だと感じました。苦手科目をそのままにしていると、実務で思わぬ課題に直面する可能性があると気付き、考え方が甘かったなと反省しました。
また、エクスターンシップの課題では参照できる限りの資料を基に想定できるリスクを洗い出す作業を行いましたが、資料には書かれていない最新の情報については、実際に企業の担当者や経営者の方などへのヒアリングが不可欠です。そういった意味では、コミュニケーション能力を身に付ける重要性も感じました。
これまでは理論ありきで結論を導き出していたのですが、エクスターンシップを経て実務視点が加わったことにより、その理論が起因する背景について踏み込んで考えられるようになりました。
今回のエクスターンシップでは、本当にさまざまなことを学ばせていただきました。知識としても経験としてもとてもたくさんのことを吸収できたと思っています。知識不足や経験不足なために理解が難しかったことも、とにかくメモを残して記録するようにしました。会計士として実務を行うようになった後で見返すことで、そのとき必要な理解が得られると思っています。

Q エクスターンシップに参加することを迷っている方に、一言メッセージをお願いします。

GSPAで日々学んでいる内容がどのように実務と結びつくのかを理解することができれば、学習の内容も理解が深まります。何より、今学んでいることが何に活かせるのかを理解できるからこそ学べることもあるように感じます。私のように「エクスターンシップに参加してついていけなかったらどうしよう」と不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが、監査法人の皆さまはとても温かく迎えてくださいました。分からないことを質問したときには、本当に丁寧に答えてくださいました。エクスターンシップはGSPAならではのカリキュラムでもありますし、学びに適した環境も整っているので、ぜひ参加してみてほしいなと思います。