エクスターンシップに参加した学生へのインタビュー

税務マネジメントプログラム 西山 賢治さん・森 柾貴さん
研修先:税理士法人KMCパートナーズ
エクスターンシップに参加
Q なぜ、エクスターンシップに参加しようと思われましたか?

将来は税理士としてキャリアを積んでいきたいと思い、税務マネジメントコースに入学しました。GSPAで税務についての理論的な学習をしていく中で、税理士の実務についても知りたいという思いが強まったことが、エクスターンシップに参加するきっかけになりました。今回私たちを受け入れてくださった税理士法人KMCパートナーズは、職員数が54人(令和6年4月時点)という規模の大きな税理士法人です。私も将来は比較的規模が大きい税理士法人への就職を志望しているので、エクスターンシップを通じて、そのような規模の税理士法人の仕事量や業務のスピード感などを体感させていただけたことは非常に有意義でした。
私は相続や事業承継といった分野に興味があり、将来税理士として働く際には法人関連の業務にも携わりたいと考えています。GSPAではエクスターンシップに先立って、受け入れ先候補の税理士事務所の方が集まる説明会が開かれ、説明会を経て学生が参加したい受け入れ先を志望します。説明会でKMCパートナーズが法人税務だけでなく、相続・事業承継・M&A支援などにも強いということを伺ったので、ぜひ現場を体験させていただきたいと思い、エクスターンシップの参加先として志望しました。
Q エクスターンシップはどのように進んでいきましたか?
今回参加させていただいた税理士法人KMCパートナーズでは、実際の業務の体験や税法に関する講義など、バランスよくさまざまな経験をさせていただきました。また、税理士の方が顧問先企業に訪問する際に同行させていただくこともでき、事務所内の実務だけでなく、税理士の方が顧客とどのように接しているのかを知ることができ、とても有意義な学びになりました。
会計ソフトを使用して実際の会計業務のお手伝いをさせていただいたり、新しく事務所に入られた社員の方と一緒に法人税法や所得税法などの研修や、業務に係る制度の基礎に関する研修などにも参加させていただきました。大学院では会計ソフトなどを使う機会がなかったので不安な点もありましたが、丁寧に指導していただけたことで、最初に抱えていた不安もすぐになくなりました。のびのびと学習できる環境を提供いただけたのはありがたかったですね。
Q エクスターンシップで特に印象に残っていることはありますか?
税理士は税務に関する膨大な知見が必要ですが、知識が豊富なだけでは不十分で、相談内容を汲み取る力、最適な課題解決を提示する提案力など、知識以外にもさまざまなスキルが不可欠だということを強く感じました。税理士は顧問契約を結び、お客さまと長期間にわたってお付き合いをすることの多い仕事です。また事業の根幹となる数字の部分を任される仕事でもあるため、お客さまとの信頼関係がなければ務まりません。エクスターンシップを経て、信頼関係を築くということが税理士のやりがいでもあるのだな、と感じました。また、実務を経験させていただく中で、税理士として何を重視しているのか、会計処理などを行う際にどのような箇所を重点的にチェックしているのかなどを具体的に指導していただけたのも印象的でした。
顧問先企業への訪問やソフトを使った会計処理など、実際の現場を直に体験させていただけたことは、とても大きな学びになりました。特に印象的だったのが、顧問先企業への訪問に同行させていただいたことです。税理士には税務や会計の知識に精通しているのは当然のこと、それに加えて相手方の悩みを的確にヒアリングするための対話能力が不可欠であると感じました。
Q エクスターンシップの経験は、GSPAで学ぶ際にどのように活きていますか?
これまでは会計や税務を単に理論的に学ぶことだけを意識していたのですが、エクスターンシップを通じて実務を体験できたことで、日頃学習することについて「この知識は実務でどのように活きるのだろうか」という視点が持てるようになりました。
大学院の講義でも税理士試験勉強でも、主に学ぶのは理論です。そのため、どうしても実務との関連が具体的にイメージしづらいことが多々ありました。エクスターンシップに参加したことで知識や理論を実務とつなげることができるようになり、会計や税務の理解がより深まりました。
Q エクスターンシップを検討している方に対して、メッセージをお願いします。
おそらく税務マネジメントコースで学ばれている方の多くは、大学院で今学んでいる理論が実務でどう活きるのかが見えづらい、という疑問を持たれていると思います。もしそのような疑問が少しでもある方は、エクスターンシップを通じて、実務と理論のつながりを知ることができ、さらには将来自分が会計プロフェッションとして働くイメージを得ることができると思います。
エクスターンシップに参加することに不安を感じる方も多いかもしれません。私も参加する前は、現場に飛び込むことに不安を感じていましたが、とても温かく迎えていただき、安心して学ぶことができました。また、税理士試験との両立で時間的に余裕がないと感じる方もいるかもしれませんが、実際の実務の現場を知ることによって、その後の学習効率にも良い影響が出ていると感じます。不安だからと尻込みしてしまうのは惜しいので、ぜひ果敢にチャレンジしてほしいですね。
